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  <title>暗闇ひとつ抜けて</title>
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  <description>基本はネタ帳。</description>
  <lastBuildDate>Tue, 22 Mar 2011 02:53:09 GMT</lastBuildDate>
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    <item>
    <title>紙飛行機に願いを込めた</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>（コムイとリーバー。アレンのことで）<br />
<br />
<br />
<br />
「はい、これが今回の任務だよ」<br />
　束にした書類を渡す。ぺらぺらと紙をめくるアレンの手つきはすっかり板についている。横から紙を覗き込む監査官の存在も馴染んでしまっていた。<br />
　コムイは胸中で複雑に渦巻く思いを器用にレンズで隠して、そっとアレンの様子を見守る。<br />
　やがて監査官に退出を促され、アレンは短く断りを入れて背を向けた。その出会ったときよりも随分成長したとはいえ小さな背中にコムイは声をかける。<br />
「アレンくん、<br />
　いってらっしゃい」<br />
　ちょっと驚いたように目を見張った後、アレンは嬉しそうに少し笑って、いってきます、と返した。<br />
<br />
<br />
　ぱたん、と閉じた扉に思わずため息をついた。続いてコンコンとノックが響き、表情を引き締める。<br />
「失礼します、室長ハンコお願いします」<br />
「ああ、リーバーくんか」<br />
「あれフェイ女史はいないんスね」<br />
「ちょっとお使いにいってもらってるんだ」<br />
　綺麗に整頓された室長室で居心地悪そうにするリーバーに、ソファに座るよう勧める。<br />
　コムイはリーバーに渡された紙の束をちらりと見やって無造作に机の上に置いた。<br />
「さっきね、アレンくんを任務に送ったんだ」<br />
「・・・アレン、最近多いッスね」<br />
「うん。・・・・・いってらっしゃいと言ったら、いってきますって言ってくれた」<br />
　アレンの立場は監視がついた日から悪くなっている。<br />
　ノアの宿主と、公にはなっていないとはいえ中央庁がアレンを警戒するたびに団員も疑惑を深めていく。<br />
　フェイからは、教団のトップに立つものが反感を買ってはいけないと、庇うことはおろか「いってらっしゃい」の一言さえも止められている。<br />
　ホームと呼んだ場所の裏切りに、それでもアレンは不満を言うこともなく受け入れた。<br />
「僕たちのやっていることはなんだろうって思っちゃったよ」<br />
「･････････」<br />
　室長という立場の無力さを実感する。<br />
　ホームを作ろうと思った。エクソシストが教団から逃れられないのならば、帰ってきたいと思える場所にしようと。エクソシストを縛る牢獄ではなく、迎える家族になる。その気持ちは今も変わっていないけれど。<br />
「････ジョニーが、一斑のみんなを説得して回っているんです」<br />
　黙りこんでいたリーバーがぽつりと言った。<br />
「オレたちが何かしようって。友達だから。アレンを助けたいって」<br />
　たとえ非難をあびようとも。<br />
「あんたの築いたホームの精神はなくなっちゃいませんよ。いつまでもそんな情けない顔してないでください。あんたにはあんたの役割と闘いがあるでしょう」<br />
「･･････そうだね」<br />
　レンズの奥の目を伏せる。妹を戦地に送り出す悲痛な感情を隠すために伊達眼鏡をかけるようになった。薄いレンズは今その役割を果たしてくれているだろうか。<br />
　ふと机に裏返したままの書類をめくった。リーバーが持ってきたものではない。タイトルは『アレン・ウォーカーおよび14番目の処遇について』。<br />
「ねえリーバーくん、ボクはねリナリーがまだ小さいころ研究に研究を重ねてついに編み出したのさ」<br />
「はあ？」<br />
　リーバーの訝しげな表情にニヤリと笑って手を動かす。ガラッと音を立てて窓を開けると風にあおられて紙が床に散らばっていった。リーバーが慌てて拾いだす。<br />
「よく飛ぶ紙飛行機の折り方をね！」<br />
　それっ、という短い掛け声と共に紙飛行機が遠く飛んでいく。<br />
　振り返ると呆れたように、けれど笑みを浮かべるリーバーがいた。<br />
　それを見て、コムイはもう一度笑った。<br />
<br />
<br />
* * * * *<br />
<font color="#999999">　しまった、新教団なのに崖の上にあるイメージのまま書いてしまいました。<br />
</font><br />
<br />
（お題元：<a href="http://purety.jp/vacantvacancy/">Vacant&nbsp; Vacancy</a>）<br />
&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E7%B4%99%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E3%81%AB%E9%A1%98%E3%81%84%E3%82%92%E8%BE%BC%E3%82%81%E3%81%9F</link>
    <pubDate>Mon, 21 Feb 2011 13:53:43 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>聖夜</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>　ピンク色をしたキャンドルにともる灯がゆらりと揺れた。<br />
　それをぼんやりと眺めながらロードはひとつため息をつく。<br />
　クリクマスイブということで今夜の晩餐はいつにもまして豪華だった。<br />
　この日、キャメロット家の晩餐に千年伯爵が招待されるのは毎年のことだ。そして夜が更ける前にロードは伯爵の手をひいて自室にひっこむ。<br />
　今日はイブだからサンタクロースが来てくれるわ。千年公をあまり困らせずに早く寝るのよ。微笑むトリシアにロードはうん、と笑顔で返す。<br />
　優しい母親は知らない。<br />
　この日、ロードが眠ることはないということ。<br />
　毎年、伯爵がひどくうなされること。<br />
　夜明けまで、小さなキャンドルの灯が部屋のたったひとつの光源となる。</p>
<p>　つう、と頬を流れた涙をぬぐってやる。<br />
　眉間のしわはとれている。先ほどとは違う夢を見ているのだろうか。<br />
　夢に干渉することはできる。けれどロードはそれをしようとしない。夜が明けるまで汗や涙をぬぐうだけ。<br />
　ふと気づくと窓の外がわずかに明るくなってきた。完全に太陽が顔を出せば、伯爵は何事もなかったかのように笑うのだろう。<br />
　窓を開ける。ぴりっと冷たい冬の空気が流れ込んできた。<br />
　キャンドルの小さな灯が消える。</p>
<p>「ハッピーバースデイ、アレン」</p>
<p>　頬杖をついて薄暗い空を眺めていると、鼻先を何かがかすめた。<br />
　雪、だ。<br />
　伯爵が身じろぎしたのが見えて、窓を閉めた。<br />
　まもなくホワイトクリスマスになるだろう。</p>]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E8%81%96%E5%A4%9C</link>
    <pubDate>Fri, 24 Dec 2010 22:43:43 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>めざめ　６</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
　さくさくとたまったログ片付けていきたい次第です。<br />
　やっと未送信が14通に減りました！　･････減ってないな。<br />
　いや、めざめ以外に拍手お礼の話とか他のパラレル話とかあるから減らないんですけどね。<br />
<br />
　納得のいかないリナリー編です。<br />
　それでは追記から。<br /><a href="https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E3%82%81%E3%81%96%E3%82%81%E3%80%80%EF%BC%96" target="_blank">リナアレ気味？</a>]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E3%82%81%E3%81%96%E3%82%81%E3%80%80%EF%BC%96</link>
    <pubDate>Sat, 17 Jul 2010 03:17:39 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>めざめ　５</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
<br />
<br />
　正直放置しすぎて、未送信メールを引っ張り出すのも一苦労です。<br />
　むしろ読み返すとなんだか新鮮。私、ラビアレ書けたんだ。<br />
<br />
　やっとのことで第５話です。話が進まない･･･。<br />
<br />
<br /><br /><a href="https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E3%82%81%E3%81%96%E3%82%81%E3%80%80%EF%BC%95" target="_blank">本編へ</a>]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E3%82%81%E3%81%96%E3%82%81%E3%80%80%EF%BC%95</link>
    <pubDate>Fri, 16 Jul 2010 14:36:07 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ついにやってしまった。</title>
    <description>
    <![CDATA[　なんとなく非公開にしていたグリーンレクイエムのパロディを公開してみました。<br />
　ブログではコムイさんとリナリーとか書いてたはずなんですけど、ノアというくくりのほうが区切りがいいかな、とアレンとティキとロードが人間じゃないです。（盛大なネタバレ！）<br />
　････アレンはノアじゃないだろうとか自分でもつっこんだけど、見逃してください。<br />
　よりによってやっぱりシリアスだったり。でもそうじゃない部分もあるので！<br />
<br />
　なんだか本当書きたいシーンだけってかんじですが徐々に増えたらいいな。（願望）<br />
　時系列ごちゃごちゃになりそうです。<br />
　許せそうな人は、よろしくお願いします。<br />
<br />
　あ、各話のタイトルは<a href="http://purety.jp/vacantvacancy/old-top-off.htm"><font size="2">Vacant Vacancy</font></a>さまから借りています。<font size="2"><br />
</font>]]>
    </description>
    <category>グリーンレクイエムパロ</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%AD/%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%AB%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82</link>
    <pubDate>Thu, 15 Jul 2010 06:15:35 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>無題</title>
    <description>
    <![CDATA[（下の続き。ティーンズで学パロ）<br />
（設定上アレンとリナリーは1年生、神田とラビは3年生）<br />
（中途半端なところで切れていてすみませんでした）<br />
<br />
<br />
<br />
「兄さんの受け売りなんだけどね、」<br />
　ちょうどリナリーがそう切り出したときにファミレスの扉が軽い音を鳴らした。<br />
　反射的に振り向くと、遠くに神田とラビの頭が見える。<br />
　だんだんと混んできた店内では探すのは困難かもしれないとアレンが席を立てば、案外すぐに気づいたのか２人はアレンたちの方へやってくる。心なしか神田が不機嫌そうに見えたけれど、いつものことだと気にしないことにした。<br />
　そして神田とラビの全身がやっと見えたとき、アレンは思わず噴出した。<br />
「うわ、２人ともすごい格好・・・」<br />
　リナリーは大きな目をさらに大きくさせて素直に驚いている。<br />
「うるせぇ！　笑うなモヤシ！！」<br />
「もう疲れたさ・・・」<br />
　神田の怒声とラビの哀愁のこもった言葉に、アレンは目の端に浮かんだ涙をぬぐってどうにか笑いを堪えようとした。<br />
　なにしろ２人の格好というのはネクタイや第２ボタンはもちろん、ワイシャツのボタンはすべてむしり取られ、ブレザーも見当たらず、そのせいでラビは中に着ている赤いシャツが丸見え。神田に至ってはまだ３月だというのに素肌が見えている。<br />
　神田の長い髪をいつも結っている髪紐もやられたのだろう、石鹸で洗っているくせに艶々の髪は肩に落ちて若干ボサボサ気味に。ラビも、トレードマークのバンダナはどこにも見あたらなかった。それでも眼帯は死守したらしく、席に着くなり重いため息をついた。<br />
「お疲れ様。女の子たちの威力ははかりしれないわね」<br />
「リナリー、女の子だけじゃなくてな、ユウのやつ剣道部のやつらにもたかられてたんさ。剣道部のお守りにしますってな」<br />
「チッ」<br />
「ラビも神田も、それは大変でしたね」<br />
「アレン、顔が笑ってるさ・・・」<br />
「まあまあ。うーん、でもここでお昼にしようかと思ったんだけど、その格好じゃ２人とも家に帰りたいよね？」<br />
「・・・・・・・・ああ」<br />
「それじゃ出ましょうか」<br />
「助かるさー」<br />
「ちょっと会計済ませてきますね」<br />
　アレンがカウンターに向かうと、リナリーが神田とラビを引き連れて外に出る。面倒事を減らすためにお決まりとなったパターンだ。<br />
　窓の外に、壮絶に機嫌の悪い神田をなだめるラビとリナリーの姿が見えた。<br />
　小さいときからその光景は変わらない。アレンと神田がケンカしたときは、必ずラビとリナリーが間を取り持っていた。<br />
　なんだ。なんにも、変わらないや。<br />
　レシートを受け取りながら、アレンはクスッと笑った。<br />
　たぶん、大人になったとしても。たとえ世界が変わったとしても、変わらずに４人でいるのだろう。<br />
　扉を開く。３人が振り向いた。<br />
　アレンは少し駆け足になって、リナリーたちのもとへ飛びこんだ。<br />
　どこか春を感じさせる風が４人の髪を撫でていく。<br />
　桜の蕾が目覚めるのも案外近いのかもしれない。<br />
<br />
<br />
<br />
　END<br />
<br />
* * * * *<br />
　バスケ部のマネージャーをしている親友の家に遊びに行ったらネクタイやリボンが置いてあって、そこから発展した話。もちろん部活の先輩から<strike>強奪</strike>記念にもらったんだそうで。<br />
　突発だからすぐに終わらせるつもりだったのに期間を飛び飛びにしてしまったら考えていた流れがあやふやになってしまいました（汗）]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E7%84%A1%E9%A1%8C_48</link>
    <pubDate>Sat, 19 Jun 2010 13:01:16 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">fragmented.iku4.com://entry/48</guid>
  </item>
    <item>
    <title>無題</title>
    <description>
    <![CDATA[（下の続き。ティーンズで学パロ）<br />
（設定上アレンとリナリーは1年生、神田とラビは3年生）<br />
<br />
<br />
<br />
　ストラップには見覚えがあった。当然だ。４人おそろいで買ったものだったのだから。<br />
　２つで一組の白と黒のストラップを２種類買って４人でわけた。神田とラビが黒、僕とリナリーが白。随分と前のことだった。<br />
　僕の星をかたどった白いストラップは、ちょうど一ヶ月前に紐が切れてしまった。それをどうしても捨てる気にはなれなくて、僕の部屋の小さなカンの中にしまってある。<br />
「それ、」<br />
　ゆらゆら揺れる十字架をかたどった白いストラップを指差す。<br />
　携帯をパタンと閉じたリナリーがニコリと笑った。<br />
「ああ、覚えてる？　みんなおそろいで買ったの」<br />
「忘れないよ。紐は切れたけどまだ取っておいてある」<br />
「神田なんか、こんなものうっとおしいだけだとか女々しいとか散々言ってたのよね」<br />
「ラビは妙にはしゃいで数日後に落っことして、それをミランダ先生に見つけてもらって大喜びしてあげくに抱きついて。あれはちょっとした騒ぎでした」<br />
　リナリーと顔を見合わせてくすくすと笑った。今でこそ笑えるけれどあの時は本当に大変だった。<br />
　そうして笑っていると店員さんが水を持ってきてくれた。ついでに、とアレンはいつもよりは控えめに注文をする。かしこまりました。店員はいつもと同じマニュアル通りの言葉を言うと、他のテーブルへ呼ばれていった。<br />
　少しして、注文していた軽食が届いた。アレンがおいしそうに食べるのを、リナリーは微笑みながら眺めていた。<br />
「・・・・・ずっと、わたし達一緒だったね」<br />
　やがて食べ終わったころを見計らって唐突にリナリーが切り出してきたものだから、肩が一瞬跳ね上がった。<br />
　どう返せばいいのかわからなかったから、ただ、そうだねとだけ言う。<br />
　口の中がからからになったような気がする。水を一口飲んでのどを潤した。<br />
「リナリーでも、その、寂しいとか思ったりします・・・？」<br />
「そりゃ、寂しくないって言ったら嘘になるわ」<br />
　でも、とリナリーは続ける。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E7%84%A1%E9%A1%8C_47</link>
    <pubDate>Sat, 01 May 2010 12:48:53 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">fragmented.iku4.com://entry/47</guid>
  </item>
    <item>
    <title>無題</title>
    <description>
    <![CDATA[（ティーンズで学パロ）<br />
（設定上アレンとリナリーは1年生、神田とラビは3年生）<br />
<br />
<br />
<br />
　昔からどういうわけか僕らは一緒にいた。<br />
　性格はてんでばらばら。なのに遊ぶのも、ケンカするのも、いたずらするのも、怒られるのもたいていは4人で。仲が良すぎるのも困りものだよ、なんて言われた。<br />
　それでもどうしても埋められないものがあって。その一つが歳の差だったりする。<br />
　たった2つ、されど2つの差を強く意識させるこのイベントを、僕はまだ好きになれない。<br />
　あいにくの曇天の空を見上げる。<br />
　淡い色をした桜の蕾もまだ眠りの中にいるようだ。<br />
<br />
<br />
「―――益々のご活躍を願って送辞の言葉とさせていただきます。在校生代表リナリー・リー」<br />
　リナリーの澄んだ声がマイクを通して体育館の中に静かに響き渡る。<br />
　卒業式というものを当然これまで何度も経験しているのだけど、正直に言うと送り出す側は慣れない。どこかのお偉いさんたちの長い長い言葉は卒業する彼らに当てられたもので、つい船を漕ぎ出してしまうのも仕方がないとつくづく思う。<br />
　一礼して威風堂々と壇上を降りるリナリーと目が合った。良かったよ。言葉に出さずに微かに微笑むことで伝える。綺麗な笑みが返ってきた。<br />
　続いて壇上に上がるのは僕の幼馴染――というよりも腐れ縁のほうがしっくりくる――の一人。<br />
　リナリーのときには伸ばしていた背筋の力を抜く。こうして視線を下ろせば彼の姿は見えない。<br />
　聞きたくない、と思ってしまった。<br />
　どうしても埋まらない歳の差は、時折こうして別離を意味するものとして姿を現す。一緒にいたのに、どんどん先へ行ってしまう。憎たらしいことはやっと追いついたと思ったらまたすぐにその背中が先へと行ってしまうことだ。<br />
　でも、僕がつまらない維持を張っても時間の流れが変わらないことくらいはちゃんとわかっている。<br />
　背筋を伸ばし、最後の晴れ姿を目に焼き付ける。そうして後で笑い飛ばすんだ。老けましたね、って。<br />
　どこかで誰かが鼻をすする。引きづられてツンと痛くなった目頭をどうにかしてやり過ごそうかと考えているうちに式は終わった。<br />
<br />
<br />
　いっそ同い年だったらよかったんだ、僕ら。4人そろって。そしたら誰も置いていかれる感覚なんて味わうことはなかった。<br />
　僕らはみんな対等なのに、世間は時の流れに従って僕らを別けようとする。それが初めて置いていかれたあの日からずっと嫌なんだ。<br />
「寒いね。神田たち、まだかな」<br />
「ホームルームとか長引いてるんでしょ。それにクラスのみんなとも今日で最後だし、積もる話もあるだろうし」<br />
「そうだね・・・」<br />
　ふと、リナリーの顔を見ると鼻の頭が赤い。それは寒いからか、それとも。<br />
　まだしばらくかかりそうだし、どこか行こう。そう提案したら二つ返事で了承してくれた。<br />
　リナリーの赤くなった小さな鼻を見たら、唐突に聞きたくなったんだ。そして、できれば共有してほしかった。幼いころから一緒にいた幼馴染に。凛とした態度で送辞の言葉を送った在校生代表に。<br />
　感傷に浸って、悔しく思って、寂しくなるこのやっかいな感情を、肯定してほしかった。<br />
<br />
　迷った末に行ったのは学校から近くにあるファミレス。値段のわりにボリュームがあって、学生に人気がある店だ。もちろん何度も4人で来たことがある。<br />
　ラビにはファミレスにいるとメールを送っておいた。この場合、神田に連絡するのは適切でない。神田は学校にいる間は律儀に携帯の電源を落としているし、学校から出てもなかなか電源を入れないのだ。それでもリナリーは一応神田にも送っておくね、と薄いピンクのかわいらしい携帯を取り出した。白いペアストラップが揺れる。<br />
<br />]]>
    </description>
    <category>小話</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E5%B0%8F%E8%A9%B1/%E7%84%A1%E9%A1%8C_46</link>
    <pubDate>Thu, 04 Mar 2010 18:21:59 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>わたしはあなたをゆるさない</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
　あさってたら何か出てきた！　そんなグリーンレクイエムパロディ。<br />
　パラレルシリーズもの予定。<br />
　以下注意点。<br />
<br />
・パラレルです。<br />
・現代日本のつもり。<br />
・「グリーンレクイエム」および「緑幻想」とは結末違います。<br />
<br />
・アレンの髪が長くてもかまわない！<br />
・アレンがロードとティキと伯爵と暮らしてても別に良い！<br />
・ロードとティキが緑色の髪でも平気さ！<br />
・ティッキャメ要素がもしかしたらあるかもしれないし無いかもしれないけれど大丈夫だ！<br />
・CPがなくても平気だし、また手違いでアレンが誰かとくっつくようなことがあっても受け入れられる！<br />
（今のところラビアレっぽいです。やりたいシーンだけやってるから･･･）<br />
・ジャスデビが名前だけの登場の上、故人だとしても秋桜を恨むだけだ、問題ない！<br />
・アレンとロードとティキとジャスデビたちが人間じゃないと聞いても興味がある！<br />
<br />
　以上のいささか豪気すぎる方（※褒めています）は追記よりどうぞ。<br />
<br />
　正直このシーンがやりたかった。ここに至るもろもろをすっとばしたので最初からクライマックス。<br />
　ここまでの話とこの後の話は気が向いたら書きます。<br /><a href="https://fragmented.iku4.com/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%AD/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E3%82%86%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84" target="_blank">最初からクライマックス！</a>]]>
    </description>
    <category>グリーンレクイエムパロ</category>
    <link>https://fragmented.iku4.com/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%AD/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E3%82%86%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84</link>
    <pubDate>Sun, 28 Feb 2010 03:37:11 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>かつて僕らがいた世界</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
　あさってたら何か出てきた！　そんなグリーンレクイエムパロディ。<br />
　パラレルシリーズもの予定。<br />
　以下注意点。<br />
<br />
・パラレルです。<br />
・現代日本のつもり。<br />
・「グリーンレクイエム」および「緑幻想」とは結末違います。<br />
<br />
・アレンの髪が長くてもかまわない！<br />
・アレンがロードとティキと伯爵と暮らしてても別に良い！<br />
・ティッキャメ要素がもしかしたらあるかもしれないし無いかもしれないけれど大丈夫だ！<br />
・CPがなくても平気だし、また手違いでアレンが誰かとくっつくようなことがあっても受け入れられる！<br />
・ジャスデビが名前だけの登場の上、故人だとしても秋桜を恨むだけだ、問題ない！<br />
・アレンとロードとティキとジャスデビたちが人間じゃないと聞いても興味がある！<br />
<br />
　以上のいささか豪気すぎる方（※褒めています）は追記よりどうぞ。<br />
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    <category>グリーンレクイエムパロ</category>
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    <pubDate>Sun, 28 Feb 2010 00:23:53 GMT</pubDate>
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