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基本はネタ帳。
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 携帯に気のおもむくままちょこちょこ書いていたのですが、増えていく未送信の件数にいたたまれなくなったのでこっちに移動。
 以下注意書きですー。

ラビアレ。はっきりとCP表記できるレベル、のはず。
・なのでラビアレといっても所詮はラビ+アレンでしょう、他カップル派だけど暇つぶしに読もうかな、と言う方は厳しいやも。
・で、シリアスです。シリアスのくせに(たぶん)甘かったりもしますが
死にネタ一歩手前なシリーズもの。うまい言い方がわかりません。誰か教えてください。
・完全な死にネタには秋桜が心の準備が出来ていないのでできないでしょうが、そういうのが苦手な人は見なかったことにしてください。
・シリーズものです。でも時系列に沿えたらいいな。
・ひとつひとつは短いです。
・ごめんなさい。とにかくごめんなさい。

 以上、死にネタも甘いのも切ないのもラビアレも全部おいしくいただけます、という豪気なお姉さまのみ、どうぞお進みください。



 ・・・・・・言い訳すると、死にネタは読むのはいけるのですが書くのは辛くなって苦手なので書く気はなかったのです。
 でも授業中などに勝手に脳内で本人の意思と無関係に展開してくれちゃったりするので、まとめるしかないと携帯を手に取ったのがはじまり。
 妄想はTPOを守って正しくふくらませましょう。私は駄目でした。

 はい、長くなりましたがそんな話です!
 一応思いいれはすごくあったりします。もうやるしかない。
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 2009年のうちにね企画はここのブログにあるものは少なかったようで、ネタ帳の書きかけとしては前編アレン→←リナリー、後編リナリーVS14番目(!?)な話と方向性を見失ったラビアレです。
 意外と少なかったな、というのが実感。
 上で言ったアレリナ話は力をつけて練り直してからぜひ書きたいものです。(冬眠は?)
 あ、インテルメッツォとメランコリックが途中ですがそれはまたあとで。最近原作設定の波が来ているので今のうちに脳内メモを吐き出しておかないと。


 というわけで2010年。
 更新は受験生ということもあってのろのろですが、とにかくフリーダムにやっていきます。

 ・・・・・・突然ラビアレとクロエリ反転話とか書き始めたらごめんなさい。
(吸血鬼ラビとAKUMAのアレンの日常と、そこにやってきたエクソシストクロエリの話、です)
 いや、友人に設定を書いて渡したら意外にひかれなかったものだから・・・。調子のりましたハイ。
 最近ラビアレ多くてなんだかごめんなさい。
 でも神アレとかティキアレとかリンアレとか、一緒に語ってくれる人がいたり企画があったら、ぐあーっと熱が上がる気がします。
 本当マイペースで生きているんで・・・。転がしやすいとは思いますよv 

 2010年もよろしくお願いします!
※「宇宙魚顚末記」とのダブルパロです。





 話を聞けばティキとロードは冗談でなく一時休戦を申し込みに来たらしい。
 エクソシストと面識のある、そしてこじれることのないための人選だそうだ。
「休戦なら伯爵が来ればいいんじゃないですか」
「アクマを作ってんのはうちの社長だよ、少年。もっとも、お前が忘れるわけないだろうけど。
 その千年公とエクソシストが仲良く話し合ったとしたら、お前らのとこの団員が黙ってないだろう」
「ティッキーが考えたみたいに言ってるけど、ボクらの人選をしたのは千年公だよぉ。千年公も苦渋の決断だったんだから。イノセンスと手を組まなくちゃいけないだなんて」
「お前ら世界を壊したいんだろ。あの魚はノアにとって都合がいいんじゃないさ?」
「ブッブー。そんな短絡的な考えだと思わないでくれるぅ? あのねーボクたちは、」
「ロード、ストップ。つまり、こっちにはこっちの事情があるんだ」
「優先されるべきは空の魚、というわけね。利害の一致によってこっちにも協力しろと」
「なんだかこんな簡単に休戦とか言われると本気で腹たちますけど」
「少年の気持ちもよーくわかるけど、つまりそういうわけ」
 この世界そのものを飲み込んでしまう魚は、イノセンスによるものでもノアによるものでもない。よって正しい対処法もわからない。
 けれど、人智を超えた力はノアもイノセンスも同じことで、そして教団側にも伯爵側にも優秀なブレーンがいる。そこにブックマンの知識も加われば打開できる可能性はでてくる。
「ただし、問題なのはやっぱりお前らのところの反感だ」
 世界を救う。そんな大義名分を掲げて、その眼に憎悪の炎を宿しているものは決して少なくない。
 いつしかアレンを悪魔だと言ったあの青年のように。わだかまりが解けることなんて確実にないだろう。
 だから。だからこそ、団員を大聖堂に集めた。
「なんとなく読めてきたさ。手を組むことにしました、だなんて間違っても言えない。ましてや神の使徒が悪魔と馴れ合っているとも」
「そこでニセの情報を流すことにしたんだぁ。アレはこっちの武器の一つだとね」
 表向きは、ねぇ。
 ロードの口がキュッとつり上がる。偽の情報とも知らず踊らされる教団を笑ったのかもしれない。
「後はそっちが教皇の名の下に魚を滅することを宣言してくれさえすればアフターケアはバッチリ」
 ただし、この話し合いが上手くいけばの話。
「どう? 悪くない条件だと思うけどぉ」
 ふふ、とロードが笑う。彼女に取ってはこの世界の存続を左右する魚の出現ですらゲームのようなもののようだ。
「その前に一ついい?」
 リナリーが問う。この場で身の振り方が決まるかもしれない。それでも強い意志の光がその眼には見てとれた。
「この提案、兄さんにはもう通してあったのでしょう」
 今日という日が来る前から。それほどまでに教団の事情を把握した条件。
 ティキはご名答と言った。
「最初は流石に驚かれたが、思慮深いというかむやみに突っぱねられることは無かった。底の見えない眼をしていたよ」
「私の兄さんだもの。兄さんがよく吟味して呑んだというなら、私が反対する理由は無いわ」
「具体的に協力って何すればいいんさ?」
「それはまた後日。なにしろ、エクソシストの能力をこっちは知らないし、そっちもオレらの能力を知らないだろう。まあ眼帯君は過去に前例があるかどうか調べてくれとのことだ」
「のった。世界の終わりを見届けるのも、そりゃ貴重な記録だけどまだ死にたくはねえもん」
「・・・・・・・交渉成立、だな」
 その一言が合図。
 大聖堂では教皇の意思と称して「魚」について団員に知らされた。
 正しい情報を得られるエクソシスト、つまるところ協力者は、このあと性格や能力の点から吟味される。
 またな少年。その言葉にアレンは曖昧に笑って見せた。
 次にノアにあうときは敵としてではない。そんな大義名分は剥ぎ取られてしまった。
 リナリーは、貴方のことは個人的に嫌いなの、私の仲間にちょっかいを出さないで、と可愛い顔で辛らつに言い放っていた。
 その硬質なイノセンスのように、強く清廉な意思を持つリナリーを、少し羨ましいと思ってしまう。



 あれから3回、朝と夜が来たけれど、まだ魚は悠々とそこに在りつづける。
 アレンは青く茂る芝生の上に身体を横たえ、広がる星の海を眺めていた。
「ねえアレン。あのとき、アレンは何も言わなかったねぇ」
「いつからそこにいたの、ロード」
 もとより返事は期待していない。ロードもアレンにならって空を見上げた。
「本当は アレン どう思ってる?」
 確信をついた簡潔な質問に、アレンは宙を見ながら口を開く。
 視線は合わせなかった。

「僕は、本当はとてもずるくて酷いことを思っていたんだ」

 ぽつん。落ちる言葉と共に、遠くで星が瞬いた。

 魚がすべてを終わらせるのなら、それでもいいと思っていた。
 悲劇は悲劇を生んで、涙は海となってしまうから。
 終わらない悲劇の連鎖を飲み込むことで終わらせるのなら、それでもいいと。
 悲劇もAKUMAもノアもエクソシストも。
 憎悪も私欲も病める人も健やかなる人も。
 この空の下で凍える子供も、肩を寄せ合う恋人も、満たされない富豪も、幸福な家族も。
 すべてが平等に。
 ゆっくりとやってくる邪気のない魚に怯えてながら、終焉の予感に眠れぬ夜を過ごしたとしても。
 それでも昇る朝日に喜んで、隣り合う人の温もりに気づけたら。
 痛みも無く、予定されていたように、穏やかな終焉が平等に終わりを連れてくるのなら、それは幸せな結末なのではないかと弱い自分が言った。

 でもそれは逃げだ。

「悲劇を終わらせるのがエクソシストの役目なのに。情けないや」
 その悲劇の一端を担う少女にこんなことを言うのは馬鹿げている。
 アレンの独白を、ロードは笑わなかった。
「ボクはねぇ、あいつを憎く思ったよ」
 あいつ―――グッピーは気にした風も無くただそこで泳いでいる。
「だってあいつが現れるだけでノアとエクソシストが手を組んじゃうんだって。長い間ずっと因縁に縛られてきたのに。こんなに腹たつことってないよねぇ」
 ロードはこれも退屈しのぎだと思っているのかと思ったら、違った。
 アレンが身を起こすと、見計らったようにロードが腕を伸ばしてきた。
 ぎゅうっと体温が伝わってくる。
「だから利用できることは利用してやるんだぁ。だって今ボクらは敵同士じゃないんでしょ?」
 甘えたような囁きにアレンはぬくもりを甘受した。
 空には広がる星の海。そこからグッピーがじっと見つめてくる。
 ロードがグッピーに向かってべぇっと舌を出しているのがおかしくて、アレンも真似して思わず声をあげて笑いあった。

 穏やかな終焉を思い描いていた。
 けれど、まだ頑張れるだけ悪あがいてみようと思うよ。
 その結果僕らがまた敵同士になっても、ね。
 さようなら甘い幻想。それからありがとう。

 ゆっくりとグッピーが旋回する。

 さながら絵画のように月が照らし出した少年と少女と空飛ぶ魚。
 幻想的な光景は奇妙で、そしてそれ故に美しかった。



END

※「宇宙魚顚末記」とのダブルパロです。





 突如現れた魚はイノセンスによるものでもノアが作り出したものでもない。
 それは、対処法がまったくわからないということ。
 伯爵側が原因ならば、相反するイノセンスがそれを相殺することも可能。逆にイノセンスの起こした奇怪なら、原因をつきとめイノセンスの保護。やることははっきりしている。
 けれどそうでないならお手上げだ。どんなに強いチェスの駒だとしてもオセロをひっくり返すことが出来ないように、そもそもの土俵が違う。
 チェスもオセロも左右することが出来るのは駒ではなくプレイヤー、つまり神様だけ。
 魚が現れて2週間。
 手がかりはいまだ見つからず、魚は相変わらずゆっくりと確実にこの世界に向かって泳いでいた。

「ありゃグッピーさね」
「グッピー?」
 教団の屋上で空を見上げながらアレンが問い返すとラビはあの魚の種類だと教えてくれた。
 魚の種類が断定できるほど近くに事態は迫っている。だというのに2人はのんびりしたものだった。
「グッピーか。なんだかちっとも怖くない名前だな。あれ?名前がわかるってことは地球の魚なんですか? 宇宙を渡り歩く怪魚とかじゃなくて」
「あれがグッピーなら確実に地球産さ。もっとも普通は5cmくらいの熱帯魚で、間違っても巨大化して宇宙を泳いだりしないけどな。グッピーはけっこう人間に品種とか弄られてるから、間違いなく何かの影響で地球のグッピーがあんなことになってんだろ」
「その影響がわかればなあ。それにしても皮肉ですね。人間の勝手で振り回されてきた小さくて無力な魚が、地球を飲み込んで世界を終らせちゃうんだ」
「あいつ地球にぶつかるんじゃなくて飲み込むのか?」
「飲み込むよ。ぱくんってね。なんでだか、そんな気がするんです」
 アレンの中でそれは確信。ラビはふうんとだけ言った。
 魚は――グッピーは人間たちが騒ごうが何をしようが関係ないとばかりにその体でゆうゆうと泳ぐ。
 見えるはずもないのに、ふいにその尾びれがゆっくりと揺れたと感じた。
「ラビ、アレンくん、こんなところにいた。ゴーレムにはちゃんと出てよね。エクソシスト緊急集合だよ」
 リナリーが二人に声をかけた。
 あちこち探し回ったのだろう。その足は彼女の俊足を誇るイノセンスが発動された状態で、途端にアレンは申し訳なく思った。
「ほら、行こう」
 リナリーは探し回らせた恨み言なんて言わずに綺麗に笑った。

 リナリーが案内した先は司令室ではなかった。
 向かう先は大聖堂。不思議とすれ違う団員はいつもよりも少ない。それも総合管理班や医療班がほとんど。
 理由はすぐにわかった。辿りついた大聖堂にはエクソシストや探索部隊など教団に属する団員のほとんどがすでに集まっていた。人ごみでごった返す中、アレンとラビに気付いたクロウリーが手を振った。
「すごい人さねー・・・」
「急に団員を集めて、何をするんだろう」
「まだ私たちにもわからないの。ほら、エクソシストはあっち。早く行こう」
「早く行こうったって、こんなに人が多くちゃ無理さ」
「平気平気。だって、」
 話し声に気がついた団員がエクソシストのためにさっと道を開けた。
 それはどんどん広がっていって、さながらモーゼの十戒のようにアレンたちの前には道が出来た。
 いつも以上の特別待遇。アレンたちはお礼を言いながらその道を駆ける。
「ねえリナリー、本当に何が起こっているの?」
「・・・・・正式には知らされてないけどね、だいたい予想はつくわ」
 あの空に浮かぶ魚よ、とリナリーは言う。
「何か進展あったんさ?」
 エクソシストに割り当てられた場所に着いた。
 アレンとラビに気づいたコムイが、これで全員だねと呟く。
「アレンくん、リナリー、ラビ。悪いんだけど方舟に来てくれるかい。なるべくこっそりと」
「僕たちだけですか」
「うん。君たちだけだ。混乱を避けるためにも、ね」
 どういうことかと真意を問う前にコムイはルベリエに呼び出されていった。
 アレンたちはしばし顔を見合わせた。

「やっと来たな。久しぶり、少年。眼帯君とお嬢さんも」
「すみません、部屋を間違えたようです」
 ガチャ。思わず扉を開けて固まった。
 思わずそのまま閉めてしまう。
 何せ部屋にいたのはティキ―――敵対するノアの一族だったのだから。
 方舟に行くと扉の一つに張り紙がしてあった。
 方舟のどこに行けばいいかは聞かされていなかったから、ここだろうとその扉を開けて・・・、そうして閉めた。
「アレンいつの間にノアのところに繋げたんさ?」
「まったく記憶にないのですが」
「でもこの張り紙、兄さんの字でここって確かに書いてあるけど」
 何度目になるか。顔を見合わせて、今度は三人でせーのっという掛け声と共にノブを回した。
 そこにいたのはやっぱりノアで。ティキだけじゃなく、ロードもいた。
 その額に聖痕はない。エクソシストも今日は普段着で、なんだかおかしな感じがする。
 さっきの反応は酷くねぇか?とティキは軽口を叩いた。
「ま、混乱するのもわかるけど。エクソシストの室長からは何にも聞いてないのか?」
 無言で3人は首を振る。
「警戒しなくていいよぉ。ボクらは今日話し合いに来たんだから。言うなれば外交官? お父様の方が得意そうだけどねぇ」
「あいつは逆に話をこじらせそうだ」
 ティキとロードが笑いあう。そこでロードは猫のような目をアレンに向けた。
「久しぶりぃ、アレン」
 含みのある言葉。ついこの間の邂逅は夢の出来事だと言うように。
 だからアレンも微笑んだ。
「久しぶりですね、ロード」


中途半端ですがまだ続きます・・・!


 突発。リンク→アレン(風味)です。
 CP要素ありのような気がしたので普段使わない追記機能を使ってみました。
 でもラブラブ要素なんてありませんよー。本当に。
 あとだらだらと続けたせいで最初と最後が違・・・・。


 それでも構わないよ、という心の広いお姉さまは追記よりどうぞ。


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