基本はネタ帳。
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(下の続き。ティーンズで学パロ)
(設定上アレンとリナリーは1年生、神田とラビは3年生)
(中途半端なところで切れていてすみませんでした)
「兄さんの受け売りなんだけどね、」
ちょうどリナリーがそう切り出したときにファミレスの扉が軽い音を鳴らした。
反射的に振り向くと、遠くに神田とラビの頭が見える。
だんだんと混んできた店内では探すのは困難かもしれないとアレンが席を立てば、案外すぐに気づいたのか2人はアレンたちの方へやってくる。心なしか神田が不機嫌そうに見えたけれど、いつものことだと気にしないことにした。
そして神田とラビの全身がやっと見えたとき、アレンは思わず噴出した。
「うわ、2人ともすごい格好・・・」
リナリーは大きな目をさらに大きくさせて素直に驚いている。
「うるせぇ! 笑うなモヤシ!!」
「もう疲れたさ・・・」
神田の怒声とラビの哀愁のこもった言葉に、アレンは目の端に浮かんだ涙をぬぐってどうにか笑いを堪えようとした。
なにしろ2人の格好というのはネクタイや第2ボタンはもちろん、ワイシャツのボタンはすべてむしり取られ、ブレザーも見当たらず、そのせいでラビは中に着ている赤いシャツが丸見え。神田に至ってはまだ3月だというのに素肌が見えている。
神田の長い髪をいつも結っている髪紐もやられたのだろう、石鹸で洗っているくせに艶々の髪は肩に落ちて若干ボサボサ気味に。ラビも、トレードマークのバンダナはどこにも見あたらなかった。それでも眼帯は死守したらしく、席に着くなり重いため息をついた。
「お疲れ様。女の子たちの威力ははかりしれないわね」
「リナリー、女の子だけじゃなくてな、ユウのやつ剣道部のやつらにもたかられてたんさ。剣道部のお守りにしますってな」
「チッ」
「ラビも神田も、それは大変でしたね」
「アレン、顔が笑ってるさ・・・」
「まあまあ。うーん、でもここでお昼にしようかと思ったんだけど、その格好じゃ2人とも家に帰りたいよね?」
「・・・・・・・・ああ」
「それじゃ出ましょうか」
「助かるさー」
「ちょっと会計済ませてきますね」
アレンがカウンターに向かうと、リナリーが神田とラビを引き連れて外に出る。面倒事を減らすためにお決まりとなったパターンだ。
窓の外に、壮絶に機嫌の悪い神田をなだめるラビとリナリーの姿が見えた。
小さいときからその光景は変わらない。アレンと神田がケンカしたときは、必ずラビとリナリーが間を取り持っていた。
なんだ。なんにも、変わらないや。
レシートを受け取りながら、アレンはクスッと笑った。
たぶん、大人になったとしても。たとえ世界が変わったとしても、変わらずに4人でいるのだろう。
扉を開く。3人が振り向いた。
アレンは少し駆け足になって、リナリーたちのもとへ飛びこんだ。
どこか春を感じさせる風が4人の髪を撫でていく。
桜の蕾が目覚めるのも案外近いのかもしれない。
END
* * * * *
バスケ部のマネージャーをしている親友の家に遊びに行ったらネクタイやリボンが置いてあって、そこから発展した話。もちろん部活の先輩から強奪記念にもらったんだそうで。
突発だからすぐに終わらせるつもりだったのに期間を飛び飛びにしてしまったら考えていた流れがあやふやになってしまいました(汗)
(設定上アレンとリナリーは1年生、神田とラビは3年生)
(中途半端なところで切れていてすみませんでした)
「兄さんの受け売りなんだけどね、」
ちょうどリナリーがそう切り出したときにファミレスの扉が軽い音を鳴らした。
反射的に振り向くと、遠くに神田とラビの頭が見える。
だんだんと混んできた店内では探すのは困難かもしれないとアレンが席を立てば、案外すぐに気づいたのか2人はアレンたちの方へやってくる。心なしか神田が不機嫌そうに見えたけれど、いつものことだと気にしないことにした。
そして神田とラビの全身がやっと見えたとき、アレンは思わず噴出した。
「うわ、2人ともすごい格好・・・」
リナリーは大きな目をさらに大きくさせて素直に驚いている。
「うるせぇ! 笑うなモヤシ!!」
「もう疲れたさ・・・」
神田の怒声とラビの哀愁のこもった言葉に、アレンは目の端に浮かんだ涙をぬぐってどうにか笑いを堪えようとした。
なにしろ2人の格好というのはネクタイや第2ボタンはもちろん、ワイシャツのボタンはすべてむしり取られ、ブレザーも見当たらず、そのせいでラビは中に着ている赤いシャツが丸見え。神田に至ってはまだ3月だというのに素肌が見えている。
神田の長い髪をいつも結っている髪紐もやられたのだろう、石鹸で洗っているくせに艶々の髪は肩に落ちて若干ボサボサ気味に。ラビも、トレードマークのバンダナはどこにも見あたらなかった。それでも眼帯は死守したらしく、席に着くなり重いため息をついた。
「お疲れ様。女の子たちの威力ははかりしれないわね」
「リナリー、女の子だけじゃなくてな、ユウのやつ剣道部のやつらにもたかられてたんさ。剣道部のお守りにしますってな」
「チッ」
「ラビも神田も、それは大変でしたね」
「アレン、顔が笑ってるさ・・・」
「まあまあ。うーん、でもここでお昼にしようかと思ったんだけど、その格好じゃ2人とも家に帰りたいよね?」
「・・・・・・・・ああ」
「それじゃ出ましょうか」
「助かるさー」
「ちょっと会計済ませてきますね」
アレンがカウンターに向かうと、リナリーが神田とラビを引き連れて外に出る。面倒事を減らすためにお決まりとなったパターンだ。
窓の外に、壮絶に機嫌の悪い神田をなだめるラビとリナリーの姿が見えた。
小さいときからその光景は変わらない。アレンと神田がケンカしたときは、必ずラビとリナリーが間を取り持っていた。
なんだ。なんにも、変わらないや。
レシートを受け取りながら、アレンはクスッと笑った。
たぶん、大人になったとしても。たとえ世界が変わったとしても、変わらずに4人でいるのだろう。
扉を開く。3人が振り向いた。
アレンは少し駆け足になって、リナリーたちのもとへ飛びこんだ。
どこか春を感じさせる風が4人の髪を撫でていく。
桜の蕾が目覚めるのも案外近いのかもしれない。
END
* * * * *
バスケ部のマネージャーをしている親友の家に遊びに行ったらネクタイやリボンが置いてあって、そこから発展した話。もちろん部活の先輩から
突発だからすぐに終わらせるつもりだったのに期間を飛び飛びにしてしまったら考えていた流れがあやふやになってしまいました(汗)
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